【第1回】地震に強い家

今年は衝撃的で幕開けでした。

大きな地震があるたびに思うことは地震は防げなくとも、建物の倒壊は防ぐことができる、地震の後ライフラインが断たれても、家が丈夫で断熱性能のしっかりした家ならば

避難所での生活をしなくても済むので、多くの人にそのような家で暮らしてもらいたい!ということです。

なぜe暮らすホームが性能と暮らしが一致することを大切にしているのかを、根拠を交えてお伝えしています!

 

建築物は地震などの災害に耐えるため建築基準法で決められた最低限のルールを守る必要があります。

住宅はこのルールの通り建てられているので安心!と思う方がほとんどかも知れません。

しかし、実際にはそうとは言えない現状があります。

 

住宅で最も多い2階建以下の木造住宅は、建築確認審査の際に『4号特例』と言う構造審査を省略する特例があります。

ここで肝心なことは、提出(審査)省略という事で、建築士が責任を持って構造チェックをやること

建築士が設計の際に壁量などの構造チェックをすることは義務なのですが、計算書の提出が省略できたために構造チェックをしないで建てられている住宅があります。

 

また、最低限の基準法(耐震等級は1)を守った家でも、大きな地震に一度は耐えても、そのまま住み続けることができずに、また大きな地震が来ると倒壊してしまい危険です。

 

大切な命、財産を守るためには、繰り返しの大地震にも耐えて住み続けることができる家でなくてはならないと思います。

 

2025年4月以降は、この特例が見直しされることになりました。

少し難しい話ですが、建築物省エネ法の改正に起因し、全ての建築物の適合チェックがされることとなり、

今の制度ではスルーできてしまうために見直すこととなったわけです。

キチンと耐震の計算をするようになって良いことだけど、どんな家が安心安全なのかいろんな情報や考え方があるので迷ってしまいそうです。

 

建物の安全性をどうみるか

木造、鉄骨造、コンクリート造など、色々な構造があり、それぞれ適した技術もあります。

耐震、制震、免震など聞いたこともあるかと思います。選ぶ判断基準にする方も多いと思います。

それぞれの技術を簡単解釈すると

 

耐震→建物そのものの強さで揺れに耐える

制震→建物に設置する装置で揺れを吸収、建物の揺れを低減する

免震→建物と地盤の間で揺れを吸収して建物の揺れを伝えない

という感じです

e暮らすホームは耐震➕制震の考え方で家づくりしています。

制震や免震がダメなわけではなく、木造住宅メーカーとしての考え方に基づきます。

 

「木造より鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)のほうが地震に強い」という話をよく耳にします。

木造住宅は鉄骨造やコンクリート造に比べると軽い建物です。なので揺れは小さくなります。

体重が重い人と軽い人、揺れに対してはどちらが踏ん張らないといけないか

想像しやすいと思います。

地震に強いか弱いかは、その建物に合った丈夫な足腰を持っているかどうか と考えるとよいと思います。

 

木造住宅においては、耐震の考え方が最も適しています。

構造とコストのバランスを考えるとまずは耐震性能をしっかりと確保することが大前提です。

 

当たり前(住宅に必要な性能)を

当たり前(標準)にする

当たり前(根拠ある)の家づくり

 

e暮らすホーム 齋藤 崇

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