耐震性能を脅かす見えない敵:シロアリの脅威
木造住宅の耐久性を語る上で、シロアリの食害は無視できない要素です。
見えない床下から静かに侵入し、構造材を蝕むシロアリは、まさしく見えないところの脅威です。せっかく高めた耐震性能も、木材がシロアリに侵食されてしまっては、その効果は全く意味をなさなくなってしまいます。
🏚️ シロアリの食害による影響
シロアリに食べられた木材は内部がスカスカになり、建物の強度は著しく低下します。侵食が進むと、住宅の構造そのものが大変危険な状態に陥ります。
🐛 シロアリの特徴と侵入経路
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シロアリは、主に地中の巣から床下の隙間などを通って住宅へ侵入します。
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湿気を好み、日光を嫌うため、特に湿気の多い場所の木材は要注意です。
従来のシロアリ対策とその課題
現在、シロアリ対策としては、主に防蟻工事(薬剤散布)や加圧注入処理などが行われています。
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薬剤散布(有機薬剤): 現場で地上1メートルまでの範囲に施工されることが一般的です。
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注入処理: 工場であらかじめ木材に薬剤を染み込ませる方法です。
⚠️ 従来の薬剤が抱える問題点
現在広く使用されている農薬系有機薬剤は、効果の持続期間や人体影響、そして再施工の困難さといった大きな課題を抱えています。
特に、5年で効果が切れてしまうのに、近年の高気密住宅では壁の内部など見えない部分への再施工が難しいという点が、大きな問題となっています。
✨ e暮らすホームが「ホウ酸塩」を選ぶ理由✨
e暮らすホームは、上記の課題を踏まえ、お客様の健康と安心を最優先するため、ホウ酸塩による防蟻処理を最適解として採用しています。

🏠 基礎断熱工法とホウ酸塩の相性
e暮らすホームが採用している基礎断熱工法は、床下と居室の空気を繋げ、床下も部屋と同じように断熱・気密し、換気を行うことで、クリーンな空気が循環する空間を作ります。
このように床下と居室が繋がっている構造では、揮発性のある農薬系薬剤を使用すると、薬剤成分が少なからずとも居室へ上がり、人体への影響が出てしまう可能性が考えられます。
そこで、以下の特長を持つホウ酸塩が最適となります。
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高い安全性: 揮発性がなく、人体影響が出ない安全な物質です。
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長期的な効果の持続: 揮発しないため、薬剤の効果が長期的に持続します。5年での再施工を前提とした農薬系薬剤と異なり、再施工のできない見えない壁の内部も、これで安心です。
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外来種対策: 駆除が難しい外来種アメリカカンザイシロアリに対しても、ホウ酸処理は有効な対策となります。
💡 家づくりにおける最適解の追求
家づくりは、見えるデザインや間取りだけでなく、見えないところこそ大切にすることが、長期的な安心と快適さにつながります。
私たちは、建物の構造や断熱方法を踏まえ、お客様にとっての最適解を常に研究しています。シロアリ対策においても、私たちの基礎断熱工法とホウ酸塩の防蟻処理のように、採用している工法と材料の相性の良さを選択していくことが、本当に良い家づくりへと繋がると確信しています。
