三大支出【老後資金】ライフプランを考えよう

 

三大支出(老後資金)のおはなし

真っ暗な道をライトもつけずに車を走らせるのは、
とても怖いし危険なことだと容易に想像ができます。
誰もが必ず「老後」を考えなければならない時が来ますが、
老後の資金は「いくら必要になり、どのように準備ができるのか」
が分からない老後はライトをつけないで真っ暗な道を車で走らせるのと同じようなことですね。
老後生活に対しての不安の一番は老後資金。
道を明るく照らして安全に走るためには老後の資金をしっかり考えることが大切です。

人生100年時代へ!どれだけのお金(生活費)がかかるのか

当たり前の単純な計算ですが定年を迎える方は、今60歳として人生100年を全うするとあと40年。
人生まだまだ折り返したばかりです。
余談ですが、年金受給の年齢も60歳から65歳へ段階的に引き上げられつつあり、定年の「70歳時代」も見えてきました。
70歳まで働いているとしたら厚生年金は70歳まで加入し続けることになります。これは受給する年金額に反映されます。
さて、70歳から100歳までの30年でどのくらいのお金が必要となるでしょうか?
「老後資金2000万円問題」が話題になりました。一般的に老後夫婦の生活費には25万円前後がかかると言われています。
25万円×12か月×30年=9,000万円!が必要になります。これはあくまでも生活費として考えますので、旅行などの楽しみのお金はありませんね。
レジャーや趣味を楽しめる老後の生活というには上乗せとして14万円必要という調査結果もあります(公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査/令和元年度」参照)
平均的な年金等を受給する夫婦の場合は、毎月約5万円の生活費が不足しますので、少なくとも5万円×12か月×30年=1,800万円。
レジャーや趣味を楽しむゆとりある老後のためにはさらにその費用も必要です。
要介護や要支援の認定を受ける人も少なくありませんから自己負担分を考えるとさらにお金が必要になります。

既存の住宅ローンが残っていたら

定年退職後に今お住まいの住宅ローンが残っていた場合、収入がなくなっても払い続けなければならない住宅ローンは生活費を脅かし、支払いも困難になってくる不安があります。
退職金で完済ができればよいですが、退職金や年金が少ない場合は、住宅の修繕も考えると生活費を圧迫してしまいます。
ローンをなくすために繰り上げ返済を頑張りすぎるのも貯蓄ができなくなり、結局老後資金の不足になってしまいます。
そんな不安がある場合は、できるだけ早い段階で住宅ローンの見直しを行うことが対策の一つです。

60歳からの住宅ローン リ・バース60

定年を迎え、給与などの収入がなくなっても、リフォームや新築で利用できる住宅ローン「リ・バース60」。
通常の住宅ローンと違い毎月の返済は利息のみ。元金は亡くなったときに担保となった住宅を売却して返済に充てます(現金で一括返済も可)
老後を健康に暮らすためには住環境がとても大切なのは、周知の事実。
寒い冬、暑い夏を我慢せず心身共に健康な暮らしをすることが豊かな人生の条件だと思います。

気になる返済方法

毎月の支払いは利息のみなので、元金は残ったままとなります。元金の返済はお客様が亡くなられたときに担保物件の売却によって返済します。
繰り上げ返済や、相続人が一括返済をしたりする場合は、住宅や土地は売却する必要がなくなります。
借り入れの時は、当然ですが、住宅の価値に見合った融資額となります。良い住宅であるほうが担保価値は高く設定されます。
数十年後にしっかり担保価値があり売却が可能であることが清算時の安心にもつながりますね。

お子様やお孫さんの支援にも

リ・バース60によって取得した住宅を担保に、お子様やお孫さんが家を建てる資金を借り入れし支援をすることができます。

老後を健康に暮らす

リ・バース60のメリットを最大限に享受するために、住宅の目線からメリット・デメリットを見てみます。
「ピンピンコロリ」という言葉があります。長寿でも健康長寿。
なくなる直前まで元気で活動できる人生を送りたいものです。

週刊文春で「温かい家は寿命を延ばす」という特集がありました
。寒い家に比べて暖かい家は健康寿命が4歳延びる。
室温が1℃上がると脳が2歳若返り、活動量が増えて筋肉量が維持され、介護リスクも軽減されます。
逆に寒い家は血圧が上昇し、高血圧症、動脈硬化を起こすリスクが高まります(ヒートショック)。
ヒートショックで亡くなる方は年間約2万人。
つまり、健康を維持し健康寿命を延ばすには、あたたかな室温を保つことがとても大切だということです。
断熱性能がしっかりした住宅は、暖かく快適なだけでなく、健康な人生のために必要なものなのです。

今の家どうしますか

もし、現在賃貸住宅の場合ですと老後は支出がかさむだけでなく、介護改修などもできないために不安なく老後を送ることはよほど貯蓄がない限り困難でしょう。
戸建て住宅の場合は「リ・バース60」などの利用などを検討することができます。
子供たちが独立し、部屋がいくつも空いている状態の方も少なくありません。
家の維持のためのメンテナンス費用が重くのしかかり手付かずになってしまう家もあります。
どうせなら、老後の生活にあった「家」にすることでゆとりのある豊かな老後を過ごすのが最適な老後生活ではないでしょうか。
資産として、次世代に引き継げる住まいへの住み替えも早めに考えておくと老後の不安も解消できます。

 

老後の不安を解消するためには、少しでも早めに現状を把握して計画を立てることが大切だと改めて感じました。
人生を健康に楽しく全うする!家族みんなの幸せのために!

 

住宅ローンアドバイザー 齋藤 崇
「家づくり教室」保健の授業で住宅と健康について解説しています。ぜひご参加ください!

 

 

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